Formula Nippon

FN:第2戦鈴鹿決勝 待ちに待った勝利!本山が43周を完全制圧す

2007全日本選手権フォーミュラニッポン第2戦、鈴鹿2&4の決勝は、 スタートでホールショットを奪った#19本山哲(アラビアンオアシス・チームインパル)が、 #2松田次生の激しい追い上げを最後まで凌ぎきり、2005年の第8戦もてぎ以来、12戦ぶりの優勝を挙げた。
2位は#2松田次生、3位は#32小暮卓史だった。

(天候:晴れ コース:ドライ 観客動員数:30,000人)

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第2戦決勝は午後2時30分にフォーメーション開始。
スタートで飛び出したのは2番手スタートの本山。 クラッチミートのタイミングを誤って出遅れた松田はかろうじて2番手で1コーナーをクリアしていくが、 その背後からチームメイトの#1ブノワ・トレルイエが迫ってくる。
トレルイエはオープニングラップのヘアピンでハードブレーキングを敢行して松田のインに飛び込んでくるが、松田は2位を死守。
この時の接触が元でトレルイエは右フロントの足回りにダメージを負ってしまい、3、4周とピットイン・ピットアウトを繰り返した挙句、 5周終わりで憤然とクルマを降りた。

一方、3番手スタートだった小暮が、フリー走行からクラッチにトラブルを抱えており、この影響でスタートで大きく順位を落とし、 7番手で1コーナーに入っていくが、そこから猛烈なペースで追い上げを開始し、1周目を5位で戻ってくると、 2周目の130Rで4位の#55井出有治を抜き去り、トレルイエの後退に乗じて3周目に3位にポジションを回復。
そのまま松田の追撃に取り掛かる。

7周終わりで1秒を切った松田と小暮の差は9周終わりではコンマ6秒まで接近、 小暮は松田の背後に張り付いて隙をうかがいながら周回を重ねるが、 序盤の猛プッシュが祟って30周を過ぎたあたりから徐々に上位2台に遅れをとり始める。

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松田が小暮との2位争いに気を取られている間に、トップの本山はレース序盤で7秒以上のリードを築き上げ、 レースが折り返し点を過ぎたあたりからはタイヤをセーブする走りに切り替えて50秒台にペースを落とす。

しかし小暮の追撃の手が緩んだことで松田のペースが上がり、25周を過ぎるころには両者の差は5秒台まで縮まってきた。
これを見た本山は再びペースを上げ、49秒台前半から48秒台後半のタイムを立て続けに記録するが、松田も執拗に追い上げ、 35周目には遂に3秒差、40周を終えたときには1.6秒差にまで迫ってきた。

セクター1、セクター2で差を削ってくる松田をセクター3で突き放す本山。
両者は1.178秒差で42周目を終了し、いよいよファイナルラップへ突入した。

しかしここで、本山の前に周回遅れが団子状態で立ちはだかる。

2コーナー立ち上がりで周回遅れに詰まった本山。これに乗じてS字でテール・トゥ・ノーズ状態に持ち込む松田。
しかしダンロップコーナーからデグナーにかけてで巧みに周回遅れを処理した本山が再び突き放しにかかる。
それをスピンぎりぎりの激しい走りで追い上げる松田。

両者はもつれるように最終コーナーを立ち上がり、フィニッシュラインになだれ込む。
勝ったのは本山。
しかし2位松田との差はこの時点でわずか0.382秒だった。

不運続きの昨シーズンを未勝利で終えた本山にとって、この優勝は2005年10月の第8戦、 ツインリンクもてぎで4度目のタイトルを決めて以来12戦ぶりの、待ちに待った勝利だった。

地元鈴鹿での優勝という悲願を今回も叶えられなかった松田だったが、これで2戦連続の2位となり、 獲得ポイントを16に伸ばしてポイントランキングではトップに立った。

フォーミュラニッポン第3戦は5月20日決勝。ツインリンクもてぎで開催される。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum



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